変形性膝関節症の症状
変形性膝関節症とは、膝の関節の軟骨が変性したり、磨耗したり、または増殖性の変化をおこしたりする関節の病気です。
初期症状としては朝起きて歩き始めたときに、膝に違和感を感じます。 症状がもう少し進むと、休んでいるときには痛みませんが、歩いたり階段を昇り降りしたときや、和式トイレでかかんだとき、正座などの膝を曲げる動作が必要なときに痛みがでるようになります。
痛みを感じるのはおもに関節の内側がおおいようです。病気がさらに進んでくると、関節が思うようにに動かなくなり、膝を曲げたり伸ばしたりがむずかしくなります。
炎症がおきて膝の周辺が腫れたり、熱感を伴ったり、むくんだりすることもあります。膝に水がたまることもあります。水が多くたまると安静時にも痛みがでます。
変形性膝関節症の原因
大体の場合は年がとったことによるものと思われますが、すべての原因が明らかになっていないタイプの特発性変形性関節症の一種です。
軟骨がすりへることによって、無理な動作、筋肉の衰えや肥満、膝に負担のかかるスポーツなど多くの原因が絡みあっておこると考えられています。
関節水腫は関節の内部を覆う組織である滑股が増殖したり、厚くなることによって発疹します。一方、背景に病気があっておこるものは続発性変形性関節症といいます
変形性膝関節症の治療、運動療法、手術
姿勢を矯正したり、減量して肥満を改善させることで、膝への過剰な負担を軽減できます。また、大腿四頭筋などの関節周囲の筋肉を強化したり、温熱療法を試みるのもいいでしょう。
これらの方法は、信頼性の高い臨床研究で有効性が証明されていますし、なにより簡便で、副作用もありません。まずは試みるべき治療法といえます。
そのほかに、運動療法としてウォーキング(歩いてそれほど痛みのない方の場合)戸外で1回に20〜30分間、1週間に3〜5回のウォーキングを行います。くつは底の柔らかい運動ぐつをはきましょう。
症状が進んで薬物療法が効かない場合は、整形外科的な手術が必要となります。