中耳炎の治療

急性中耳炎の治療

から氷嚢で冷やします。抗生物質はできるだけ早期に飲ませます。痛みに対しては鎮痛剤を用います。

 

このように早期治療をおこなうと、急性中耳炎はふつうは四日から一週間で治ります。菌が強かったり、治療が遅れたりすると鼓膜に穿孔を起こし、耳だれが出ます。

 

この場合は、急いで専門医の治療を受けてください。 なお、安静に寝かせ、消化のよいやわらかい食事にし、ことに乳幼児では十分に水分をとらせることなどが大切です。 

 

はしかや流行性感冒などの急性伝染病に続いて急性中耳炎起こったものは、一般に重症で経過も長く、治ったあとにもいろいろな障害を残すことが多いものです。

 

早く専門医に診てもらうことが重要です。

 

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慢性中耳炎の治療

慢性中耳炎では、再発をくり返さないように治療することが大切です。このため、規則正しい生活を送り、鼻やのどに病気があれば、それらをまず治療してもらいます。

 

かぜをひかないよう、たとえひいても軽くすむよう、ふだんからからだの抵抗力を強くするように鍛えておきます。そして専門医に耳を治療してもらい、耳だれをとめます。そのうえで、鼓膜の孔をふさぐ手術、わるい部分を除き耳小骨をつくりなおして聞こえをよくする手術をおこないます。

 

しかし古い中耳炎ほど、これらの手術の成功率は落ち、中耳炎は治っても、聞こえは回復しない場合もあります。慢性中耳炎で、高熱、頭痛、めまい、吐き気、意識の乱れなどが起こった場合は、脳の合併症で生命の危険があります。すぐ手術を受けてください。

滲出性中耳炎の治療

のどや鼻の病気が滲出性中耳炎原因のときはこれらを治療します。そして、液を減らす薬をもらって飲みます。

 

中耳腔にたまった溶出液は、鼓膜に孔をあけて吸い出します。また液を排除するため、鼓膜にポリエチレンの細い管を挿入しておく治療もよくおこなわれます。 

 

とにかく初期のうちは症状が軽いのですが、意外にやっかいなものですから、必ず専門医の治療を受けてください。

 

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