急性中耳炎の症状
急性中耳炎の症状としては耳が痛み、熱が出ます。耳の痛みはかなり強く、夜眠れないこともしばしばあります。
そして耳のつまった感じや難聴が出現します。熱は38度内外ですが、乳幼児では40度近くになることもあります。乳幼児の湯合、耳が痛いといわないことが多いので、原因不明の高熱を出したときは、一応急性中耳炎を考えてください。
耳たぶをひっぱるとか、耳たぶのうしろの頭の部分を指で軽くたたいてみて、大のついたように泣くときは、中耳炎の疑いが強いのです。
急性中耳炎の症状は、ほうっておくと、うみが中耳腔にたまり、鼓膜を破って流れ出ます。こうなると熱も下がり、痛みも軽くなりますが、慢性中耳炎に移行することも多いので、早めに治療することが大切です。
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慢性中耳炎の症状
慢性中耳炎の症状は、耳だれが出る、聞こえがわるいというくらいで、あまり自覚症状はありません。耳だれは治療すればとまりますが、かぜ、飲酒、過労などでまた出るようになります。
鼓膜に孔があいているので、水泳や洗髪などで外耳道から水が流れ込むと再発します。 このように慢性中耳炎の再発をくり返していると、耳小骨のかたちが変わったり、ほかの部分に癒着して固まったりするために、音が伝わりにくくなるなどの症状が出ます。
そして日常会話に非常に不便になってしまいます。 また、耳だれの量は少ないが、いやなにおいの強いものがあります。
このタイプの中耳炎は真珠腫をつくっています。真珠腫というのは、破れた鼓膜の孔から皮膚が入り込み、それがはがれて玉のように固まったものです。
これはしだいに大きくなって、周囲の骨をしだいにおかしていきます。
耳の周囲には重要な神経・血管があり、脳にも近いので、ついには、めまい、顔面神経のまひ、髄膜炎、脳の膿瘍などの症状を起こし、生命にかかわるようになります。 真珠腫をつくった中耳炎は薬では治りません。手術を必要とします。
滲出性中耳炎の症状
痛みは無く、鼓膜が破れることもありません。耳がつまった感じ、難聴、自分の声がひぴくなどの症状がありますが、子どもでは何も症状をうったえないことが多いのです。
ですから聞き返しが多くなったら疑ってください。特にかぜをひくと聞こえがわるくなります。ほうっておくと、鼓膜が中耳腔のうしろの壁にはりつき、耳小骨も癒着して、日常会話が不便な難聴となります。
この滲出性中耳炎は鼓膜の勤古今中耳腔の液のあるなしをみるチンパノメトリーという検査で確実に診断できます。 また、滲出性中耳炎は飛行機に乗ると症状が悪化することがあるので、気をつけてください。