耳管開放症の原因や症状、治療

耳管開放症とは

通常は閉じている耳管が開いているため、外界と鼓室との間を常に空気が交通している状態が耳管開放症で、自分の声が大きく聞こえる自声強聴、耳閉感、難聴などがおこります。

 

これらの不快な耳管開放症の症状を解消しようと、鼻すすりの圧力で強制的に耳管を閉じてしまう癖をもつ子どもがいます。

 

子どもの耳管はやわらかいため、いったん耳管が閉じると、つばを飲み込んでも開かなくなり、これが難治性中耳炎を誘発する原因の1つとして注目されるようになりました。

 

鼻すすりの癖は、できるだけ早くやめさせましょう。 成人では、がんなどで急激にやせて、耳管周囲の脂肪組織の減少や耳管を閉じる軟骨の弾力が低下して耳管開放症がおこります。

 

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耳管開放症の治療

耳管の粘膜を腫れさせる目的で、ホウ酸とサリチル酸の混合粉末を耳管内に噴霧したり、耳管咽頭目部にアテロコラーゲンという物質を注入したりして耳管開放症を治療します。