急性胃炎とは
慢性胃炎とともに、もっとも多くみられる胃の病気が急性胃炎です。 急性胃粘膜病変(AGML)は、胃炎、びらん、急性潰瘍の総称として用いられています。
突然起こる胃症状を伴い、X線検査、内視鏡検査によって、胃粘膜に急激に起きた異常所見を認める病変を、臨床的立場から一つの症候群としたものです。
下部食道、十二指腸下行脚の一部を含めた上部消化管に生じた病的変化の胃の部分炎症と理解したらいいでしょう。
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急性胃炎の症状
食事の不摂生の後、角の飲酒のあと、吐き気、みぞおちの圧迫感ではじまり、その後、腹の張った感じ、胃のところが張って痛みがあり、胸やけがして、吐くようになるなどの症状が急性胃炎の特徴です。
就寝後突然の激痛ではじまり、吐血することもあります。 食欲はなくなり、食物に味がなく、食物のにおいが気になります。
熱はそう高くありませんが、子どもでは高熱を出すことがあります。ふつう、急性胃炎は数日で治ります。
急性胃炎の治療
暴飲暴食で起こった急性胃炎では、食事を節制するだけでよくなります。吐き気があったり、腹痛が強いときは、床について安静を守ります。
そして、1日間絶食します。その間は番茶を飲む程度にします。 急性胃炎で吐きもどしの強いときは、失われた水分を点滴注射で補います。
・急性胃炎のときの食事のとりかた
1〜2日は絶食させ、薄い番茶をすこしずつ与えます。ついで、症状が軽くなるとともに、おもゆ、くず湯、野菜スープなどの流動食をすこしずつ与えます。
しだいに、かゆから普過食に進めます。 ここで、特に注意することは、急性胃炎の症状がよくなっても、胃粘膜の病変は数週間続くものですから、消化のわるい食物はでぎるだけ長く制限します。
ほかの病気、たとえば熱の高くなる病気のはじまり、虫垂炎の起こりかけや胆石、急性膵炎でも同じような症状のことがあります。
食あたりによるときは下剤を与えますが、食あたりでないときは、下剤を与えるのを待ち、急性胃炎の症状を見きわめることが大切です。
ほかの症状が起こってこないか、注意してください。吐血があれば、医師に診てもらいます。
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