急性アルコール中毒とは
誰でも酒を飲めば、急性アルコール中毒になるわけです。つまり酔っぱらうわけです。アルコールというのは麻酔薬ですが、少量興奮・大量麻酔、という麻酔薬の性質の原則に従うものなのです。
しかし、この酔いかたにも一人一人かなりの違いがあります。素質、身体状況、精神状態、飲酒量によって違ってきます。
あの人は 良い酒、悪い酒、からみ酒、あるいは 泣き上戸、笑い上戸、怒り上戸といったことをいいます。麻酔薬の興奮期を利用して楽しむのですから、多少抑制がとれて、さわいだり、羽目をはずすのもあたり前だし、上役の悪口などいろいろグチをこぼすのも、まあまあふつうの酔いかただといえます。
ところが、異常な酔いかたというのもあります。それが急性アルコール中毒の原因です。
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急性アルコール中毒の症状
急性アルコール中毒の症状としては、過度の興奮、粗暴な行為を伴ったり、あるいは意識の障害が起こり、もうろう状態を起こしたり、また幻聴・妄想などの精神病的な症状が生じてくることもあります。
そしてこのような異常な、あるいは病的な酔いかたで犯罪(殺人、傷害、放火など)を起こして、人生を誤る人もあります。
急性アルコール中毒によってこのような酔いかたをする人は、酒をやめなければなりません。それができないなら、どのくらいの酒を飲むとどのくらいの酔いかたになるか、ということを自分で把握し、一線を越えないようにすべきでしょう。
また学生とか若い人たちのなかには意気がって、ぐいと1度で大量の酒を飲み、急性アルコール中毒を起こし、循環器症状、意識の障害などを起こす人がいます。
急性アルコール中毒になったら
短時間に大量のアルコールを飲むと、急性アルコール中毒となり死にいたる場合もあります。アルコールの作用や、吐いたもので窒息したりのどから大量に出血するなどが死の原因となります。
急性アルコール中毒と思われる症状が出て次のようなときはすぐに救急車を呼びましょう。
1、急に倒れて意識を失った。
2、吐くものがなくなっても吐き続ける
3、血の気が引いて顔面蒼白になる。
寝かせ方は吐物が気管に入らないように横向きの回復体位か、うつぶせにねかせます。よっていると、はじめは体があついので薄着になりがちですが、後で冷えてくるので、保温にも気を配りましょう。
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