クラミジア感染症の症状
クラミジア感染症は性交渉や性的な接触によって感染する性病です。
性病は他にも様々なものがありますが、そのなかでも、感染が最も多いのがこのクラミジア感染症です。近年では若い女性の間で特に増加傾向になっており問題となってます。
感染の初期には女性の場合はおりものが増える、下腹部が痛むという症状がでることもありますが、一般的には、男性も女性もほとんど症状がなく、感染に気づかないまま放置されがちです。
クラミジア感染症は、女性の場合はほとんどが無症状です。まれにおりものが増えたり、下腹部が痛むという症状が出ることもありますが、感染に気づかないまま放置されがちな性病です。
そのまま放っておくと、女性の場合は子宮や卵管に感染が広がり、子宮顕管炎や骨盤内感染症をおこしたり、卵管がつまってしまう卵管性不妊症や子言外妊娠につながる場合もあります。
クラミジアの検査
クラミジアの検査は特に、妊婦さんに重要です。妊娠して、クラミジアに感染したことに気づかないまま出産した場合、産道感染によって赤ちゃんが咽頭炎や結膜炎、肺炎などになる危険性もあるために妊娠時には必ずクラミジア感染の有無の検査が必要です、
また、炎症がひろがってしまうと、肝臓皮膜に炎症を起こしてしまうこともあります。この場合右肋骨に痛みや発熱がおこり、フィッツ・ヒユー・カーティス症候群とよばれています。
このような合併症を起こさないためにも、自覚症状のないクラミジア感染症は、何か思い当たる節がある場合、すぐに検査を受けるのが賢明です。
性交渉の経験が一度でもあれば、感染の可能性があります。年間３００万人の人がクラミジアに感染していると推計されているアメリカでは、思春期の女性10人に１人がクラミジア感染症であるともいわれています。
そこで、疾病管理センターでは、女性に対し無症状でも検査を１度受けることを勧めています。日本でも10歳〜20歳代の感染者の増加が懸念されています。
定期的にクラミジアの検査を受けることで感染の発見はもちろん、感染の広がりを防ぐことができます。骨盤内感染症が放置されると不妊や子言外妊娠の原因ともなります。
クラミジア感染症の原因
クラミジア・トラコマティスという微生物が原因となります。
男性の場合は尿道に感染し、女性の場合は子宮の入り口部分などにクラミジア原虫が感染して炎症を引き起こします。
クラミジア原虫は、咽喉部にも繁殖できますので、最近では、繁華街の風俗店などで、オーラルセックスが増えたことから、性器だけでなく□の周りや口内、咽喉から原因となるクラミジアが見つかることもあります。
男性の場合は尿道炎の原因になります。適切な薬を使用すれば完全に治療することが可能ですが、クラミジア感染症は、放っておいても治療はできませんので、自然に治るということはありません。
また、性交渉のパートナーどちらか一方の治療をしても治療できませんので、クラミジア感染症にかかっている場合は、パートナーも併せてクラミジアの検査を受け、２人同時に治療することが大切です。
クラミジアの治療、薬
クラミジア感染症は咽頭からの感染を除けば性交渉時に、コンドームを使用すれば防ぐことのできる病気です。自分の体や相手の体を病気から守るために、コンドームの使用は心がけてほしいところです。予防策にまさる治療なし、といえるでしょう。
クラミジア感染症と診断された場合は、感染が子宮顕管にとどまっている早期に治療を始めることが大切です。感染したことがわかりさえすれば、テトラサイクリン系やマクロライド系の抗菌薬が、原因となる徹生物の増殖を抑える効果があると確認されています。
また、ニューキノロン系の抗菌薬についても、非常に信頼性の高い臨床研究によって有効性が確認されています。これらの結果から、治療自体は難しくありませんが、自己判断で完全に治りきらないうちに薬の服薬や受診を中断してしまうことが多く、問題になりがちです。
完全に治療されない場合、感染がさらに拡犬していく原因になります妊娠時には必ず検査を受けることが必要です。感染が認められた場合は抗菌薬による治療を受けます。