口角炎の症状
ビタミンB2不足の状態での細菌感染が主な原因で、目の両側がただれて白くなったり、切れて痛んだりなどの症状があります。
口角炎の他の症状として上下のくちびるの合わさる左右両端が最初に乾き、亀裂が生じて出血したり、漿液がにじみ出たりします。しだいにただれ、潰瘍をつくり、やがてかさぶたでおおわれ、白い廠痕となって治っていきます。
ウイルス感染の場合は、初期に水泡ができ、それがただれて、軽いかゆみや燃えるような熱感があります。いずれも、口を大きくあけようとすると痛みと出血があります。
口角炎の原因
口角炎の主な原因は連鎖球菌やブドウ球菌の感染ですが、そのほかウイルスなど多くの原因によって起こる症候群とされています。
また、歯が抜けたり欠けたり、不正校合があったり、入れ歯アレルギーなどが誘因となることもあります。全身的にも過度の緊張、糖尿病、ビタミンB2欠乏症、悪性貧血などがあると、口角炎になりやすくなります。
抗生物質の連用で、真菌感染症から口角炎を起こすこともあります。泡疹ウイルスの感染でも、口唇庖疹の一症状として口角炎が起こります。
口角炎の治療
口角炎が痛むときには患部にハチミツ、ホウ砂グリセリンを塗り、全身的にはビタミン剤などを服用します。
口角炎だけのときは自宅で治療できます。歯みがき、歯石除去、うがいなど一般的な口内の清潔に注意して、合わない入れ歯などの刺激を除くことも治療を早め、予防にもなります。
・カンジダ症、
真菌感染症の場合や、原因となる病気がある場合には、それぞれの病気の専門医の診察を受けましょう。普通の口角炎でも、症状が重いときには、内科、皮膚科、歯科、口腔外科、耳鼻科などで診察を受けましょう。
口内炎は、口腔内粘膜に起こる炎症で、カタル性口内炎とか、アフタ性口内炎などがあります。そのほか、潰瘍性口内炎、壊疸性口内炎などがありますが、比較的まれです。